松本市書家片寄蒼穹(かたよせ そうきゅう)です

目次

1.自己紹介
2.書道との出会い
3.毎日書道展への出品

自己紹介

 蒼円書道教室を主宰している片寄蒼穹(かたよせそうきゅう)と申します。簡単に経歴を紹介します。
昭和36年 福島県いわき市生まれ
地元の小・中・高校を卒業後、東海大学で日本史を専攻
平成3年度より福島県公立小学校の教諭を勤める
平成11年 地元の書道会に入門
平成19年 地元書道会を退会
平成19年 公益社団法人日本書作家協会に入会
平成21年 毎日書道展に初出品。以降10年連続入選して、令和元年より毎日書道展会友となる。
平成24年 東日本大震災及び福島第一原子力発電所の事故後、東京を経由して松本市に移住。
平成28年 松本市及び安曇野市で書道教室を開設。
平成30年より「藝術家年鑑」漢字作家の部に掲載される。

書道との出会い

 大学時代、日本史を専攻しました。大学の講義で「古文書購読」という授業があり、古文書に書いてある文言を実際に紙に書いて、「くずし字辞典」を見ながらなんと書いてあるかを読み解いていくわけですが、その時、筆ペンを持って崩し字を実際に書いて練習していました。臨書と言えるかどうか分かりませんが、それに近いことをしていたように思います。
 小学校の教員となって9年目に教務主任となり、PTA役員や各関係者に各行事の案内を発送する際、筆で封筒に宛名書きをするようになりました。しかし、書くたびに自分の字を見ると癖があって決して上手とは言えない字を見ると「うまくなりたい」という思いが強くなりました。
そんな中、勤務校の近くで書道教室があり、その先生のお子さんがPTA役員をしていたことからその書道教室に入門しました。
 俗に「四十の手習い」と言いますが、まさに入門したのは四十歳の時でした。
 はじめは封筒の宛名が上手に書けるようになりたいと思っていたので、細字を習いました。しかし、数か月通ううちに、先生から「細字を上手に書けるようになるためには、半紙版の大きい字を書けるようになるともっと上手に書けるようになりますよ」と言われ、そこからその書道会の半紙の部の課題を学び始め、更に条幅作品にも取り組むようになりました。最初に条幅に書いたときはドキドキしながら、1枚書くのに40~50分かかって書いたように思います。
 その後、細字の部は師範、実用書が師範格、半紙・条幅は八段までなりました。会長先生始め会に所属している先生方にも名前を覚えて戴くようにもなりました。
 平成19年地元の書道会を辞め、従兄弟に師事する。師(従兄弟)の勧めで公益社団法人日本書作家協会に平成19年9月入会し、同10月に書作家協会が毎年1月に開催している「新興書道展」の作品を制作する為に師と一緒に錬成会に参加しました。会長先生はじめ会の諸先生方の条幅を書く様子を見たときに、優雅でかつ流れるような筆遣い、すらすらと流れていく中でも強弱があり、強い線と繊細な線とを自由に紙面に書いて行く、穂先が紙面の上でダンスを踊っているような運筆に驚きというか、今までとは違う別次元の書に触れた感じがしました。そこから自分もそういう境地に至りたいと思いました。

毎日書道展への出品

毎日書道展初入選作品

 日本書作家協会に入会した翌年、平成20年には師の勧めで書家の登竜門とも言われる「毎日書道展」に出品することになりました。所属する日本書作家協会では「新古隷(しんこれい)」という独特の書体で作品を出品していて、初めて書く書体に戸惑いながらも師や会の会長はじめ諸先生方に書き方を習い、ようやく出品しました。
 画仙紙の大きさは「六尺×二尺」(182cm×61cm)で4行60字を書きました。1枚書くのに約1時間、中腰で書くために腰が痛くなり、途中休み休みながらの作品作りでした。少しずつ書くことに慣れ、出品作品を仕上げる頃には30分くらいで書けるようになりました。初めて出品した作品は見事入選することが出来ました。その後、10年連続で入選し、令和元年より「毎日書道展会友」になり現在に至っています。

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