三郷公民館第3回書初め教室開催
今年も1月5日(木)「三郷公民館第3回書初め教室」の講師を依頼され行ってきました。
主催者である三郷公民館長さんの挨拶の後、講師の自己紹介をして開始。
昨年同様、はじめに「試し書き」をしてもらいました。それぞれの課題を書き初め用紙に書いて、その後、手本と自分の書いた字とを見比べて、手本と同じように書けているところには〇、ちょっと直した方がいいところには△を書いて、△を付けたところにはどうしたらいいか、どう書けばいいか等を書き込ませました。(自己批正を育むために)
3回目の今年は昨年までの反省をもとに、横画、縦画、左はらい、右はらい、点、折れ等の基本点画の書き方をメニューに入れました。
試し書きをしたあと書き込んだ修正点と基本点画の書き方を念頭に置きながら、手本を見ながら作品作り。
1枚書いては修正点を直すことができたか、配置は手本のように書けたかなど見返しては次を書き、何枚も何枚も書き込んでいました。
それぞれに作品を仕上げ、一番よく書けた作品は学校に提出するために持ち帰り、その次によく書けた作品を公民館に展示するということで、展示する作品を手に記念撮影をして終了。
みんなはじめは緊張した面持ちで基本点画を書いていた参加者も課題に取り組み頃には、少しずつ自分らしい字が書けるようになってくると自然に笑顔も見られ、最後は達成感が感じられる顔になっていました。教えていた自分も楽しい時間を過ごすことができました。
参加者アンケートから
1 参加学年
3年 3名 4年 2名
5年 2名 6年 1名
2 受講しての感想
よい 7名
まあ良い 1名
どちらとも言えない 0名
あまり良くない 0名
よくない 0名
3 次回も参加したいか
参加する 6名
どちらとも言えない 1名
参加しない 0名
2の答えの理由
・おしえかたがすごくよくて、たのしかったです。
・毎年いっていて、最初はう~んて感じだったけどたのしくなっていったから。
・よかったところはさいごまでていねいにおしえてくれた。
・いろいろなポイントをていねいに教えてくれたから分かりやすかった。
・いつもよりうまく字がかけた。
・とめはねをちゃんとかけた。
・すこしじがうまくなった。
・字はきたなかったけど、たのしかった。
教室を終えて
書き初め教室も3回目となりました。今回も参加されたお子さん達に「参加して良かった」、「書き方のコツをつかんだ」、「上手く書けるようになった」と思ってもらえるような内容を考えて教室に臨みました。
この講座で重視しているのは「自己批正力を高める」です。ただ手本を漫然と見て書いても手本通りには書けません。自分が書いた物と手本とを比べて、「字の大きさはどうか」、「配置(字配り)はどうか」、「線の太さは?」、「縦画・横画の長さは?」、「運筆の角度は?」等、一字一字手本と同じく書けているところ、書けていないところを確かめてもらいました。その時、自分でその違いを見抜く目も必要となってきます。2時間という短い時間でそれを会得するのは難しいです。でも、そういう目を持つことが大事だということは理解してもらえたと思います。
ところで、修正点が見つかっても、始筆や運筆、終筆の仕方=基本点画の書き方が身についていないと修正していくのは難しいです。基本点画の書き方については、小学校3学年の「書写」の時間で習っているのですが、過去2回の参加者の書き方を思い起こすと、6年生といえどもあまり身についていない様に感じていました。そこで、今回は基本点画の書き方を再確認していくことで、修正する力が少しでも高まればと期待して取り組ませてみました。
講座修了後に公民館さんの方でとったアンケートの記述等を読むと、参加したお子さんのほとんどが今回の書初め教室に満足していただけたようで、初期の目標は達成できたように思います。大変嬉しく思いました。
来年も依頼されたら、参加した児童が、「前より上手になった」、「上手く書けた」、「筆を持って書くのが楽しい」と思ってもらえるように、そして、自分も楽しい時間になるようにしたいと思いました。